小さいサイズの婦人靴、他にもブランドはあります。なのになぜ、わざわざ新しいブランドを立ち上げたのか。
既存の靴では、歩けなかったからです。
「21㎝」とは書いてあるけれど、
履いたらかかとがパカパカ脱げるパンプス。
足が前に突っ込んでいって、おやゆびと地面が接触してしまうサンダル。
かかとが脱げないサイズを履いたら、ゆびはギチギチでとれちゃいそう!
このまま無理して履いていたら、外反母趾ってやつになってもおかしくない。
せっかく「21㎝」って書いてある靴を見つけたのに。かわいかったのに。安かったのに。高かったのに。 でもこの葛藤、いわゆるコアサイズ(23~24㎝)の人も経験しています。そして出回っている小さいサイズの靴は、もともと23㎝で設計して、機械的に小さくしています。
もともと痛い靴。小さくしてくれても、痛い靴。
小さければいいのではありません。設計が適切かが重要。
これに気づいてしまってから、靴の設計(沼)にのめり込み、ブランド立ち上げに至ったのでした。(だいぶ端折りました)
Anna’s Winkelの靴は、靴のもとになる「木型」も私が削って作り、設計しました。脱げる、痛い原因を最小限にしました。何はともあれ、自分を救いたいので。