企画をするなら、知っておきたい

日記

3月末の展示会に向けて、準備を進めています。

今日やった大仕事…中底の裁断。

中底って何?についての答えは下部に書きます。とりあえず先に言いたいことを書いておきます。

Anna’s Winkelの靴に使う中底は、少し特別な仕様にしています。通常仕様なら、型紙を作って中底屋さんにお願いすれば作ってもらえるのですが、今回は本生産ではないのと、仕様が違うので「中底の材料を型紙通りに切っておく」ところまでが私の仕事。

この中底の材料が、切りにくい! 協力頂いているメーカーさんが手伝ってくださったので3時間で終えられましたが、1人でやってたら途中で力尽きて、朝までかかったのではないかと。

メーカーさんに全部お願いすることはできないのか?できます。でも私は、自分がやれることは一度自分でやります。自分が企画した商品、指定した仕様が、どれだけ手間のかかるものなのか知っておくべきだと思うのです。そしてどれだけ大変な仕事を人にお願いしているのか、自覚しておきたいのです。変えた方が良さそうなデザイン、仕様は変えます。実際の生産に入る前にもっと効率的にできる方法を考えます。作ってくれる人の工賃を考えます。次回に生かすためと、ちゃんと「次回」が来るように。

(手で裁断をするとつらい中底ですが、生産に入る時には、クッキーの抜き型みたいなものを作ってもらい、材料をクッキー生地のように抜きます!データを読み込んで自動で裁断できる機械をお持ちの中底屋さんもあります)

【中底とは】靴の中敷をめくったときに見える部分で、よく「靴の背骨」と言ったりします。見えないけれどとっても大事ということ。

そこそこお値段のする靴でも、婦人靴はこの「中底」が薄くて硬い紙素材でできていることが多いです。安くて軽くて、華奢に仕上がるので。 …でもAnna’s Winkelの靴は、よりよい中底にしました。

タイトルとURLをコピーしました